プロフィール

河口智賢
かわぐち ちけん

1978年、山梨県都留市生まれ。曹洞宗 耕雲院副住職。
駒澤大学卒業後、大本山永平寺にて4年間修行。修行で得た経験を活かし、坐禅や精進料理など「禅」の魅力を発信する布教活動に邁進する。曹洞宗布教師・梅花流師範・全日本仏教青年会理事・全国曹洞宗青年会第22期副会長を経て、積極的に地域、学校、行政また企業との交流を深め、現代社会が求める実生活に生きる仏教のあり方を参究する。主な活動として、参禅活動・精進料理教室・講演・坐禅とヨガなどのコラボレーション企画・地域食堂(子ども食堂)・お寺で学び、遊び、食事、体験する未来の寺子屋・雑誌掲載など多岐にわたる。

倉島隆行
くらしま りゅうぎょう

1977年、三重県津市生まれ。曹洞宗 四天王寺住職。
3歳の頃より祖父から坐禅指導を受ける。愛知学院大学卒業後、大本山永平寺にて2年間修行。修行期間中に同級生の死別に伴う無力感から送行、単身フランス・ドイツへ渡り参禅修行をする。フランス滞在中に偶然立ち寄ったカンヌ国際映画祭にて映画製作を決意し帰国する。
その後、全国曹洞宗青年会の会員として各地で発災する自然災害にボランティアとして活動する。東日本大地震では福島に設置された全国曹洞宗青年会現地災害復興支援室に入り、避難所や仮設住宅で様々な支援活動を行う。
2017年に全国曹洞宗青年会第22期会長。さらには全日本仏教青年会理事を経て、同会第21代理事長に就任。
現在、宗派の垣根を越えて活動している。

青山俊董
あおやま しゅんどう

1933年、愛知県一宮市生まれ。5歳にして長野県塩尻市の曹洞宗無量寺に入門。15歳で得度、愛知専門尼僧堂に入堂修行。その後、駒澤大学仏教学部、同大学院、曹洞宗教化研修所を経て、1964年より愛知専門尼僧堂に勤務。1976年より同僧堂堂長を務める。1984年より特別尼僧堂堂長および正法寺住職を兼ねる。現在、無量寺東堂も兼務。
1979年、1987年東西霊性交流の日本代表として訪欧師、修道院生活を体験。1971年、1982年インドを訪問。仏跡巡拝、並びにマザー・テレサの救済活動を体験。参禅指導、講演、執筆に活躍するほか、茶道、華道の教授としても禅の普及に努めている。
2004年3月女性では2人目の仏教伝道功労賞を受賞。
2009年曹洞宗の僧階「大教師」に尼僧として初めて昇任。

著書:
『生かされて生かして生きる』
『仏のいのちを生死する』
『わが人生をどう料理するか』上・下
『禅のことばに生き方を学ぶ』
『あなたに贈ることばの花束』
『花有情』(以上、春秋社)
『新・美しき人に』(パンタカ)
『道元禅師・今を生きる言葉』(大法輪閣)
『一度きりの人生だから―もう一人の私への旅』(海竜社) 他多数
『美しき人に』は英・独・仏等7~8ヶ国語に翻訳されている。

監督:富田克也
とみた かつや

1972年、山梨県生まれ。脚本家・映画監督の相澤虎之助らとともに映像制作集団・空族(くぞく)を率い、「作りたい映画を勝手に作り、勝手に上映する」をモットーに活動。舞台となる土地で実際に生活を営む人たちへ取材を綿密に行い、非職業俳優を積極的にキャスティングすることで、ストリートのリアリティをフィクションに差し込む。2003年に中上健次、柳町光男に多大な影響を受け制作に4年を費やした処女長編『雲の上』、2007年に地方都市のロードサイドに生きる荒んだ若者を描いた『国道20号線』を発表。続いて、寂れゆく日本経済を背景に、肉体労働者、移民、そしてヒップホップをテーマに制作した『サウダーヂ』(2011)ではナント三大陸映画祭グランプリ、高崎映画祭最優秀作品賞、毎日映画コンクール優秀作品賞&監督賞をW受賞など数々の賞に輝いた。その後、タイおよびラオスにて長期滞在制作を行った『バンコクナイツ』(2016)は、20世紀のインドシナ半島での戦争の傷跡をトレースしつつ、複層的な物語構成によって、東南アジアから現代日本を逆照射した。本作は、ロカルノ国際映画祭など世界中の約30の海外映画祭に招待。国内では、第72回「毎日映画コンクール」にて監督賞、音楽賞をW受賞。その年の「キネマ旬報ベスト10」では6位に選出された。
そして最新作となる『典座 -TENZO-』が、2019年度のカンヌ国際映画祭 批評家週間「特別招待部門」に選出。既にフランスの全国公開が決まっており、2019年秋に150館以上で公開される予定だ。