岩手県釜石市 全曹青主催「ベンチアートプロジェクト」

2012.09.09

平成24年8月22日釜石市シープラザ遊テント内においてアートベンチの贈呈式が行われました。

この企画は「人と人とが集まり、寛げる場所が欲しい」という被災地の声を伺って、アーティストである嘉住(かすみ)直実教授(シアトル大学芸術学部、ビジュアルアート/デジタルデザイン科)と全曹災害復興支援部が立案し進められました。当初、お盆明けに完成し、贈呈式が執り行われる予定でしたが制作行程を進めていく中で、子ども達の安全性や設置場所の確定などの事情により延期されました。しかしながら、松草塗装工業株式会社代表取締役、伊藤公一氏より塗料や刷毛を寄付して頂き、釜石市の臨時職員さんたちによる仕上げ作業や色塗りのご協力もあり、素晴らしい作品を一緒に完成する事が出来ました。

贈呈式では市役所の清野市民生活部長、及川主幹兼都市計画係長、大久保地域づくり推進課長、小池仮設住宅運営センター所長ご列席の元、また釜石はまゆり飲食店会より山崎会長も駆け付けていただき、「鈴子広場に設置させていただき、多くの市民に寛いでいただけるのではないか」と御礼のお言葉をいただきました。嘉住先生も「ベンチの赤い色は釜石の象徴である“鉄”をイメージしました。鉄の持つ力強さがベンチに宿り、何年も残していただけると有り難いです」と清々しい表情でお話しされました。

また、同時に、釜石市尾崎白浜地区に社会福祉協議会が設置している農園『尾崎白浜ファーム』及び、鵜住居地区栗林の『栗林ファーム』に既製のベンチを寄贈されました。尾崎白浜では設置予定地に敷かれていたコンクリートを除去し玉砂利を敷き詰めた上で、ベンチ3台を設置。更に近所のマリコ商店さんからもご要望があり1台を寄贈。栗林ではウッドデッキを作製し、2台のベンチを設置致しました。

 

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