2016.06.13
平成28年6月7日午後7時から、東京グランドホテル(曹洞宗檀信徒会館)5階を会場に
第4回『味来食堂〜僧食を学ぼう〜』を開催いたしました。
当日は14人の方が参加されました。
精進料理の基本的な考えを学んでから、実際にキッチンを使い、講師の河口智賢師、山崎元道師、齋藤紹俊師(全国曹洞宗青年会教化法式委員会)とともに調理に参加していただきました。
先ず基本となる定番の「精進出汁」について学び、その後、夏の野菜を使った料理を調理していきます。
今回のお料理は以下の5品。
・モロヘイヤのお浸し
・夏野菜のかき揚げ
・茄子の冷やしすまし汁
・夏野菜のちらし酢飯
・豆乳胡麻プリン
梅雨の時期から夏にかけての料理ということで、さっぱりした料理。
ただ、今回は前回の倍近い方がご参加されたこともあり、調理場は熱気に包まれました。
豆乳胡麻プリンの材料をミキサーにかける河口委員長
山崎委員から、モロヘイヤとトマトのお浸しの味付けについての説明。
参加者の皆さんもメモを取ったり質問をされていました。
茹でたトウモロコシを芯から外す共同作業。
参加者の皆さんも皮むきや切込みなどの調理を行いました。
姿勢を整え『五観の偈』をお唱えし、
夏の野菜に加え、素材を活かしながらも酢や生姜、大葉の爽やかな香りが涼しげな精進膳をいただきました。
今回は、今年度に入って初めての夜開催ということもあってか、
ホームページ・facebookで告知を開始して数日で予約が埋まるほどの人気でした。
初参加の方も多く、調理をしながら味見をしたり、質問にお答えをする中で予定より時間が掛かりました。
しかし料理の出来栄えは、実際に調理をし、召し上がられた参加者の方がたからも大変好評をいただきました。
山崎講師からは調理の中で
「料理によっては、体温を上げる料理もあれば、本日の夏向けの料理のように下げるものもあります。
素材の特徴を活かし、食べる人のことを思い調理をすることも、『命を生かす』ということに繋がります」
と参加者の方がたに語られていました。
また、調理に関する質問だけでなく、曹洞宗の食に関する考え方や『典座教訓』の内容に関する質問もあり、
河口講師が丁寧に見解を述べさせていただきました。
次回の「味来食堂」開催は、秋頃を目標に調整しております。
開催が決まり次第、HP『般若』、全曹青facebookページにて告知をさせていただきます。
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