2016.01.06
新年明けましておめでとうございます。
平成28年新春を迎え、謹んで皆々様のご健勝とご多幸を祈念いたします。また、日頃より全国の皆様からのご法愛とご賛助により全国曹洞宗青年会(以下、全曹青)の活動が支えられておりますことを、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
第21期全曹青は、平成27年5月の発足以降、「笑顔の君と おなじ空を見上げて」をスローガンに掲げ、通常会務とともに会員同志、一般の人々との交流を深め、実践を通して研鑽を積む活動に取り組んで参りました。
昨年は、「大本山總持寺二祖峨山韶碩禅師六百五十回大遠忌」というご縁にも恵まれました。ご本山のご厚意で、「平成二十七年度禅文化学林」を全面的なご協力により、開催させいただくことができました。全国からご随喜いただいた会員諸兄、七百人を超える一般参列者の方々と報恩の諷経をお勤めさせていただくなかで、峨山禅師さまの「ただ和合同心なるべし」というお言葉を、改めて強く心に刻んだ次第であります。
全曹青では、全国青年宗侶の連絡協議体であることを第一に、皆様とともに、様々な事業を通し、人々に寄り添う活動を展開しております。今期、大きな発展を遂げた精進料理教室「味来食堂」は、多くのメディアに取り上げられ、「精進料理フェスタin總持寺」へとつながりました。食事をいただくことだけでなく、全国の青年宗侶との食を通した一般の方々との交流は、宗門の禅の教えを身近に感じていただくとともに、私たちも研鑽を積む機会となりました。
多くのことを学んだ東日本大震災から、今年で五年が経過しようとしております。その間も、各地で災害は頻発しております。私たち若い僧侶だからできることはなにか。迅速に被災地の人々のお力になれるよう、さらなる体制強化が急務と考えております。特に加盟曹青会さまの後方支援として、連絡体制、活動資金の支援も見直して参ります。
海外との連携は、WFBY(世界仏教徒青年連盟)とのつながりを大切に、各国の仏教徒と力をあわせ、東日本大震災において支援いただいたネパールへの支援も継続して参ります。
このように、大衆教化の接点を求め、多くの人々を通じ、ご縁を紡ぐのが連絡協議体である私たちの役目であると考えます。
全国のご寺院様におかれましては、全曹青に対しまして、本年も変わらずご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、改歳のご挨拶とさせて頂きます。
全国曹洞宗青年会会長 安達瑞樹
合掌
関連情報