2011.03.19
《 長野県栄村 常慶院 ボランティア活動報告 》
報告:山口泰祐師(曹洞宗長野県第一青年会)
活動日:平成23年4月20日(水)
活動場所:長野県下水内郡栄村 常慶院様
目的・活動内容:本堂、庫裏の掃除
参加者:合計18名
曹洞宗長野県第一青年会 会長 桜井利行師 他 12名
曹洞宗長野県第二青年会 会長 小池孝道師 他 4名
○レポート、所感
栄村には、常慶院様、林秀庵様の2ヶ寺の曹洞宗寺院が在ります。
林秀庵様は手が足りているとの事から、常慶院様のみ青年会で掃除のお手伝いに伺わせて頂きました。
当初、4月12日にお伺いする予定でしたが雪が多く、雪囲いを外してからという要望で20日に変更になりました。
それでもお寺の屋根の下には1m50cm程の雪がまだ残っておりました。
震災当時、常慶院様の被害状況は、
・人天蓋、仏天蓋が落ちる
・須弥壇が前に飛び出る
・位牌が全部落ちる(幸い仏様、祖師像は無事だったそうです。)
・嘉永三年(1850年)に建立された山門が横にずれる
・壁がかなり落ちる
など、20日現在でも整頓はされていましたが、その爪あとは変わりありませんでした。
○作業の内容
・位牌をすべて拭き元の位置に戻す
・すべての仏具をきれいに拭き元の位置に戻す
・本堂、庫裏の畳をすべて掃除機をかけ雑巾がけをする
・以上のように拭き掃除を中心に作業をさせて頂きました。
常慶院様の帰りに、栄村復興支援機構「結い」の事務局に行きお話をお聞きしました。
震災当時は、ほぼ村内全域の804世帯2,042人に避難指示が出されました。
その後、3月21日避難指示が解除されましたが、4月25日現在でもまだ62名の方が2箇所の避難所で生活をされているそうです。
物資は早い段階で足りており、一般ボランティアの登録も充実しているそうです。
現在、ボランテイアに登録された方達は順番待ちとの事。
雪解けの後、作業が増えると思われるそうです。
《 岩手県山田町(行茶報告)石川県曹青会 》
活動団体:石川県曹洞宗青年会
活動日:平成23年4月21日(木)
活動場所:岩手県山田町 大浦保育園 13:40 (避難者が作業等で外出の為、活動できず)
大浦漁村センター 13:50~14:50 20名
参加者:星野正親、槻 健二、高島弘成(石川曹青会)
○伝えたいこと・要望等
・大浦小学校より、こちらに転所していた(新学期に伴い)
・来月には仮設住宅も完成し、順次入居も始まるが、その入居期限が2年間ということで、「短いのでは…」との声があった。
・犠牲者の供養について、個別の葬儀にかわる合同慰霊祭を早く行ってほしいという声や、その際に戒名は一人ひとりつけてもらえるのかという声も聞こえた。
・家の再建、菩提寺の再建、犠牲者の供養にあたり、戒名料の話や金庫が盗難にあっているなど金銭面での不安や要望も聞かれた。
○所感
・当初避難所からの転所などもあり、全体的な雰囲気としては皆さんが疲れているなと感じた。上記の話題の通り、これからに向けて気持ちや行動を切り替えて生活するなかで、今後の生活に対する不安もストレスの一因になっているのではと感じた。
・再訪という事で、話もしやすかった。途中でお湯がなくなってしまったが、避難者が快く用意してくださった。
少しずつ距離感が縮まる中で、より具体的な話題、要望が聞かれるようになった。
*新潟県曹洞宗青年会は、宮城県、福島県へ以下の通り支援物資の搬入・搬出を行った。
《 活 動 報 告 》
活動日時:平成23年4月11日(月)
活動場所:全曹青災害復興支援部現地本部、宮城県宗務所
目的・活動内容:新潟曹青からの支援物資の搬入、搬出
参加者:新潟曹青会長・寒河江師、同会前会長・五十嵐師
〇支援物資
・一輪車40台、水500ml入りケース×60箱
〇日程
・12時半 成林寺(全曹青災害復興支援現地本部・福島)
・14時半 仙台市・宮城県宗務所到着 一輪車の荷おろし
・16時 宮城県角田市・自照院様へ、水の荷おろし
・19時 福島県新地町・竜昌寺様へ、一輪車の荷おろし
*長野第一曹洞宗青年会は、全曹青HP『般若』掲載の支援物資の協力として、炊き出しセット・スコップ等を、第一次募集に間に合うように直接宮下副会長のところへ搬入。
*福井県曹洞宗青年会は、全曹青HP『般若』掲載の支援物資の協力として、第二次募集に間に合うように、高圧洗浄機(7台)・バケツ(27個)・タオルを送付。
*新潟県曹洞宗青年会は、対策本部を立ち上げ組織構築中。
*新潟県第3宗務所青年会が2ヶ寺にボランティアに入る計画は、現地社協との協力体制が出来上がっていないため一旦中止になったが、体制が出来上がり次第対応する。
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