令和7年度 中央研修会・定期総会

2025.06.12

令和7年5月29日、30日の2日間にわたり、大本山總持寺三松閣大講堂にて、令和7年度中央研修会と定期総会が開催されました。全国から会員が参集し、活発な意見交換が行われました。

29日の中央研修会では、一般社団法人「未来の住職塾」より遠藤卓也氏をお招きし、「お寺の『場づくり』〜青年会活動のこれから〜」と題してご講演いただきました。

講演をする遠藤氏

遠藤氏は、多様な実践事例を紹介しつつ、寺院が社会の課題に取り組む「場」として機能する可能性を説かれました。講演の中では、継続的な関わりを生む「習慣性」、持続可能性を支える「経済性」、地域の安心につながる「社会福祉性」という三つの視点が示され、参加者にとって今後の青年会活動を見つめ直す機縁となりました。

研修の終盤では、家庭や寺務との両立に関する問いも交わされ、各自の現場に即した気づきを得る時間となりました。

中央研修会の様子

翌30日に行われた定期総会では、全国より多数の会員が現地に集い、第25期の活動の締めくくりと第26期の始動が執り行われました。

開会に先立ち、大本山總持寺後堂・庵潤太老師、大本山永平寺東京別院監院・番澤剛俊老師よりご挨拶をいただき、青年会活動へのねぎらいと、創立50周年という節目を超えて歩み出す第26期への期待が寄せられました。

退任挨拶する25期会長田ノ口師

新たに会長に就任した宮本昌孝師より、今期のスローガン「ともに歩む」が発表されました。宮本会長は、苦悩を抱える人々に寄り添い、手を取り合ってともに歩む存在でありたいという願いを込め、青年僧侶が今一度「僧侶だからできること」「寺院だからこそできること」を見つめなおすことの重要性を訴えられました。就任挨拶全文はこちらに掲載しています。

就任挨拶をする26期会長宮本師

令和7年度の中央研修会および定期総会は、全国各地から集まった青年僧侶たちが未来への歩みを新たにする、意義深い2日間となりました。

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