心の傾聴委員会(旧「観世ふぉん」特別委員会)は、全国曹洞宗青年会第18期に基幹事業として始まった「電話相談事業」です。現在は「一般社団法人観世ふぉん電話相談」として独自に活動を行っています。詳しくは以下の公式HPをご覧ください。
以下は「心の傾聴委員会」発足時の会長の委員会設立の意図についての説明になります。
我が国では毎年3万人以上の人が自死を選択し、引きこもりの数も100万人以上といわれ、何百万もの人たちがこの深い苦悩の淵に嵌り込んでいます。
このような閉塞感と孤独感に蔽われた現代社会において、益々仏教に期待されることが多いにも拘らず、その教えは果たして大衆・世間に対し十分に伝わっているでしょうか。私たちは、社会的要請を把握しきれないままに教えを発信し続けている一面があるのではないか、とあらためて自らを振り返る必要があるように思えます。
私は、この自己省察と慈悲行への具体的行動こそが、世間苦と私たちを密接に連結し、混迷する現代社会における布教教化への方途や、私たちの立脚点を明確にする道だと信じ、以下を会務執行の目標に掲げ、鋭意実践して参ります。
第18期全曹青会長 久間泰弘 所信表明より