2017.07.13
平成29年7月6日(木)、「味来食堂×禅の食育」と題した精進料理教室が、山梨県の笛吹川フルーツ公園内のクッキング教室において、曹洞宗山梨県宗務所主催、全曹青・曹洞宗山梨県青年会共催のもと開催されました。
講師は、全曹青副会長の河口智賢師と、山梨県の山崎元道師、伊藤知範師の3人が務めました。参加者は、定員を上回る27名にものぼり、精進料理に対する関心の高さを窺わせました。
最初に、主催者である曹洞宗山梨県宗務所所長 堀内正樹老師の挨拶があり、講師の紹介を経て、参加者全員で5分間のいす坐禅を体験しました。
それから河口副会長より精進料理の基本についての解説を受けた後、参加者は5、6人のグループに分かれて調理を開始しました。
今回、特に講師が力を入れていたのが精進出汁です。椎茸、昆布、大豆とかんぴょうの4種の食材から出汁をとったものです。参加者の方々も興味津々の様子でした。
最初はやや緊張していた参加者の方々も、調理が進むにつれてお互いに打ち解け、和やかな雰囲気で進行していきました。
今回のメニューは、胡麻豆腐、精進出汁を使った夏野菜のそうめん、トウモロコシのかき揚げでした。最後に綺麗に盛り付けをし、全員で五観の偈を唱えた後、料理をいただきました。参加者からは、「胡麻豆腐はタレが少なくても十分美味しかった」「そうめんは出汁もよかったが、特に梅の風味が程よい感じだった」「かき揚げは、トウモロコシのつぶつぶした食感がダイレクトに伝わってきて美味しかった」といった好評価をいただきました。
食材を大切に生かす心、ただ「食べる」のではなく感謝の気持ちで「いただく」心、そういった精進料理の心が参加者の方々に伝わり、ご家庭で実践していただけることを願います。
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