2017.01.05
新年明けましておめでとうございます。
平成29年新春を迎え、謹んで皆々様のご健勝とご多幸を祈念致します。また、日頃より全国の皆様からのご法愛とご賛助により全国曹洞宗青年会(以下、全曹青)の活動が支えられておりますことを、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
第21期全曹青は、平成27年5月の発足以降、「笑顔の君と おなじ空を見上げて」をスローガンに掲げ、通常会務と共に会員同志、一般の多くの人々との交流を深め、実践を通して研鑽を積む活動に取り組んで参りました。
昨年は、熊本地震をはじめ、各地で災害が発生し、大きな被害を受けました。当会では、これまでの経験を活かし、各加盟曹青会と協力して、支援活動を行って参りました。特に熊本地震の初期支援活動においては、東日本大震災を機に設置したストックヤードが大いに役立ちました。これは災害時、公的避難所だけでなく寺院など民間施設も避難所となることがあり、寺院に食料や炊き出し機材を常備し、減災に繋げる取り組みです。今後は宗門と連携し、設置寺院を増やす計画です。人々がさまざまな困難に立ち向かうとき、青年僧侶としてどのように寄り添い、共に前へ進むことができるのか。僧侶という枠の形を、もっと広げて参ります。
東北は今年、七回忌を迎えます。当会は昨年よりこの日にむけて、活動して参りました。避難生活を余儀なくされている方がたと精進料理教室を開催し、食事を通した傾聴活動や、「復興への灯火」と題して全国から復興への願いとともに残ローソクを集め、再生し、東北へ贈るなど様ざまな活動をして参りました。3月10日には「慰霊復興祈願のつどい」として、未来を担う子どもたちと、全国の青年僧侶が交流し、復興を願うイベントを開催するほか、11日は東北各地で開催される慰霊行事に参加いたします。
本年は執行部改選の年となりますが、全日本仏教青年会においては理事長を当会より輩出することが決まっております。世界仏教徒青年連盟の執行部においても要衝を務めており、これまでの国際活動の成果が評価されたことも、輩出の理由となっています。平成30年に日本で開催される「世界仏教徒連盟・世界仏教徒青年連盟」世界大会にむけて、邁進して参ります。
このように、私たちは多くの経験を受け継ぎ、積み重ねて参りました。本年もこれまで同様、御仏のみ教えと、経験を味方に、全国の青年僧侶と手を取り合い、前へ進んで参ります。全国のご寺院様におかれましては、全曹青に対しまして、本年も変わらずご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、改歳のご挨拶とさせて頂きます。
全国曹洞宗青年会会長 安達瑞樹
合掌
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