2016.03.30
平成28年3月28日、東京グランドホテル(曹洞宗檀信徒会館)5階を会場に
第3回『味来食堂〜僧食を学ぼう〜』を開催いたしました。
当日は8人の方が参加されました。
精進料理の基本的な考えを学んでから、実際にキッチンを使い、講師の河口智賢師、山崎元道師(ともに全曹青教化法式委員会)、松本好寛特別講師(静岡県第一宗務所青年会)とともに調理に参加していただきました。
先ず基本となる定番の「精進出汁」について学び、その後、春の野菜を使った料理を調理していきます。
今回のお料理は以下の5品。
・アスパラ豆腐
・春野菜とエリンギの精進ホタテ中華風炒め
・菜の花と豆腐の炒め煮
・季節のお吸い物
・麦ご飯
調理中にも様ざまな質問が寄せられ、
灰汁の扱い方、素材の味を活かす調理法、
また当日には扱われなかった「山野草の調理」に関する留意点なども説明があり、
参加者の方がたはメモを書かれたり、調理中の写真を撮影するなど、記録されていました。
姿勢を整え『五観の偈』をお唱えし、
春野菜の淡い風味や、胡麻油の良い香りを楽しみながら実際に精進膳をいただきました。
今回の参加者の中には、リピーターの方が多い中、
昨年取材を受け掲載された雑誌『クロワッサン』を読まれたのをキッカケに
実際に精進出汁を自分で作ってみたり、ネットで探して今回の味来食堂に参加された方もおられました。
河口智賢講師からは
「今は季節・気候に関わらず何でも食べられる時代にありますが、
四季折々の食材の命をいただくことが、三徳六味の『淡味』にもつながります」
と、旬の素材を頂戴することの意義について、参加者に語り掛けておりました。
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