精進料理教室『味来食堂〜僧食を学ぼう〜』第1回・第2回開催報告【2015.07.12】

2015.07.12

【第1回 味来食堂開催報告】

 

平成27年6月30日、中央区の築地社会教育会館内の料理教室を会場に、13時からと19時からの2部構成で、第1回味来食堂が開催されました。

20期からの開催を継承し、教化法式委員会の河口智賢委員長、山崎元道委員、松本好寛特別講師(静岡県第一宗務所青年会)、料理研究家の宮内祥子さんによる「お坊さんに学ぶ精進出汁と精進料理の基礎講座!」。この日は昼夜それぞれ20人ほどの参加者を迎える為、午前中から築地での買出しや道具搬入などの準備が行われていました。
河口教化法式委員長 山崎委員
松本特別講師 料理研究家の宮内祥子さん
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先ず精進料理の基礎知識として「精進料理とは?」「三徳六味」「三心」「五観の偈」「美しい食事作法」について学びました。続いて、精進料理の基礎となる出汁の取り方を、実際に炒り大豆、昆布、干し椎茸、干瓢を鍋に入れ一晩つけたものを使い、沸騰させずに加熱しながら参加者も灰汁を取って出汁を作っていきました。干し椎茸は、宮内さんを通じ大分県の干し椎茸を沢山ご提供いただきました。
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その後、胡麻豆腐の作り方や豆腐マヨネーズの作り方、野菜の切り方などを講師陣が丁寧に指導。材料の配分や最後の隠し味に何を入れるかによって仕上がりが大きく違ったり、野菜の切り方にも無駄な力を加えず最小限の動作で切っていくやり方など、その都度の質問に答えながら調理を進めていきました。
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完成したこの日のメニューは
・冷やしけんちんうどん(精進出汁ベース)
・夏野菜の精進マヨネーズ和え
・蒟蒻と茄子の田楽
・胡麻豆腐
・緑茶
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蒸し暑い夏を乗り切る為の爽やかな食事となりました。
参加者の方がたも、スマートフォンやタブレットPC、一眼レフなどを使い熱心に写真を撮影したりメモを取りながら、数人ずつの調理テーブルに分かれ、実際に野菜を切ったり出汁の鍋を見守るなど、頭を働かせ手を動かし、あっという間の2時間30分だったのではないでしょうか。味来食堂終了後もインターネットを通じ質問をいただくなど、ただ作り、食べるだけでなく、その根底にある精進料理や禅の心に関心を寄せていただける機会となったのではないかと感じました。

※広報誌『SOUSEI』170号(平成27年8月発行予定)にも同行事を掲載いたします。

 

 

【第2回 味来食堂開催報告】

 

平成27年7月6日、曹洞宗檀信徒会館5階で第2回味来食堂が開催されました。
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今回も精進料理の基礎知識を学んだ後は、実際の調理となりました。講師陣の懇切丁寧な説明の中に、修行道場でのエピソードや調理のワンポイントアドバイスなどがあり、取材を行った私自身も参考になりました。
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また今回は、お膳を用意し、少々緊張感のある食事も今までにはない味来食堂の雰囲気となり参加者の方がたも良い学びの時間ではなかったかと感じました。
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※広報誌『SOUSEI』171号(平成27年11月発行予定)にも同行事を掲載いたします。
※第2回味来食堂については、曹洞禅ネットにも詳細が掲載されております。
http://www.sotozen-net.or.jp/syumucyo/20150708.html

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