第37回 東海管区曹洞宗青年会大会
「願生生死」〜被災地のいまと私たちのこれから〜
去る平成25年6月26日、蒲郡市民会館大ホールで第37回東海管区曹洞宗青年会大会を開催いたしました。主催は東三河曹洞宗青年会が務めさせていただきました。
今大会は「願生生死」〜被災地のいまと私たちのこれから〜をテーマとして、一般の方がたも共に東日本大震災と原発、放射能汚染について学んでいただくこと、また被災された方の生き方に触れることで、今後私たちが生きていく上で大きな支えとなればよいと願って企画されました。
当日は東日本大震災物故者法要に始まり、最初に福島県同慶寺住職田中徳雲師に「One Love〜東日本大震災、フクシマから何を学ぶのか〜」としてご講演いただきました。休憩を挟み続いて中部大学武田邦彦教授より「報道が決して国民に伝えないもの」と題してご講演もいただきました。
田中師のご講演では、被災をされた経験とその後の生き方を学ばせていただきました。被災地の人々の思いと国の考えにずれがある話は印象に残りました。切々と話す師のお話を、聴講された方がたも真摯に受け止めておられるようでした。
武田教授には原発の問題と解決策を中心に、放射能汚染に関する知識や、今の私たちの生き方へのアドバイスをいただきました。全体では長時間となる大会であり、来場者の負担も大きく心配しておりましたが、教授のお話は大変興味深いもので、また笑いも交えてあり誰もが最後まで集中している様でした。
想定していた参加人数を超えて多くの方にお集まりいただき、共に学べたことを大変嬉しく思います。
思いやりと生きる力を持って帰れた、良い大会であったと思います。