東日本大震災三回忌慰霊法要<岩手県>

2013.04.06

<岩手報告>※全曹青が関与、協力した法要についての報告です。

三月十日

『東日本大震災物故者大祥忌法要』

大槌町吉祥寺さまにて、午後1時打出にて開始。本尊上供に引き続き大祥忌が厳粛に営まれました。導師吉祥寺ご住職・高橋英悟師が、献湯師を秋田県曹洞宗青年会会長(以下、秋曹青)久米弘道師が、献茶師を北海道崇賢寺松樹恒史師が務められました。随喜僧侶は、秋田県、北海道、千葉県、岩手県などから、計20名を数えました。

三月十一日

『梵鐘撞き初め・慰霊法要』大槌町江岸寺さまにて開催。

江岸寺では奈良県の薬師寺、加藤朝胤執事長の支援などにより、この日にあわせて梵鐘を新調しました。以前の梵鐘は大槌の鐘として地域の人に親しまれてきたが、震災の津波とその後の火災により被災し、溶けた姿で現在もお寺にあります。現在も引き続き寄せられている梵鐘への寄付金は、今後の鐘楼堂建築に充てられるとのことです。午前九時に赤浜海岸で、秋曹青、全曹青など僧侶30名程が海に向かって読経。トラックの荷台に据え付けられた新しい梵鐘を江岸寺ご住職・大萱生良寛老師が撞かれました。その後、トラックでかつての街中を巡り、ホームのみ残るJR大槌駅前でも慰霊法要、撞き初めをし、江岸寺に梵鐘を下ろしました。午前十一時の慰霊法要には五百名程が参列。亡くなった方の戒名が読み上げられ、焼香の後、参列者全員が梵鐘を撞き、祈りを捧げました。大萱生師は、「今回の鐘は、少しこもったとてもいい音がする。この大槌町に鐘の音が戻った事に大きな意味がある。江岸寺の鐘というだけではなく、地域のシンボルとして響き渡る、地域の鐘だ。鐘の音の感じ方は人それぞれ違うだろう。私は、今はなくなった人の事を思って撞かせていただいたが、人それぞれの想いで撞いてほしい」とおっしゃっていました。その梵鐘には「愛別離苦」「慈愛」「梵鐘の音に想いをのせて」などと彫られています。

『慰霊行脚・法要』大槌町旧役場跡、安渡、赤浜にて

午後、およそ三十名が慰霊行脚に参加。導師を大萱生師がお務めになっての大槌町役場前での法要後、安渡までおよそ三十分、その後さらに、約半数が赤浜まで、大悲心陀羅尼を唱え、鈴を鳴らしながら行脚しました。午後二時四十六分には、安渡にてサイレンと共に黙祷。遠くに聞こえる江岸寺の新しい梵鐘の音とともに慰霊法要を修行しました。

『慰霊行脚・法要』釜石市・鵜住居地区防災センター・常楽寺さまにて

午前九時五十分より慰霊行脚を開始、途中、午前十時二十分より鵜住居地区防災センターにて法要後、引き続き行脚。午前十一時より、釜石市常楽寺にて慰霊法要を厳修しました。

『慰霊法要(施食会法要)』山田町・龍泉寺さまにて

秋曹青、岩曹青、岩曹OB、栃木の有志等、約三十名の僧侶が随喜し、午後二時四十六分より施食会法要を厳修しました。導師をお務になった石ヶ森桂山師は「つらくなったらお寺に来てください」と参列者に語られ、また、ご遺族がお帰りになる際は、阪神から能登へ贈られ復興を見届けたヒマワリの種が、十一教区岩舘裕章師お供えの大福とともに配られました。

『慰霊法要』大槌町・吉祥寺さまにて

午後二時四十六分の慰霊法要が厳修された後、吉里吉里海岸へ慰霊行脚を行いました。

 

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【秋田県曹洞宗青年会HP】

 


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