京都曹洞宗青年会創立50周年記念事業併催「平成24年度禅文化学林」報告

2012.06.28

6月25日(月)、京都曹洞宗青年会創立50周年記念事業に併せ「平成24年度禅文化学林」が開催されました。

京都国際ホテルのホールで行われた報恩坐禅では、前々日から開催されている「緑蔭禅の集い」の一般参加者も会場に参集。坐禅の始まりを告げる止静が鳴ると、街中にいるとは思えない静寂が広がる中、時折警策を打つ音が凛とした空気を作り出し、「直心是道場」という名に相応しい一炷となりました。

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基調講演会では板橋興宗禅師(福井県越前市・御誕生寺住職)が登壇され、道元禅師のご修行の功績を辿りながら、正師との出会い~日本での仏法の広がり、そして現代社会に於いてこそ、「坐ること」「読経する事」の大切さを、時折ユーモアを交えてお話しされました。  その後、パネルディスカッションが『坐禅のすすめ』をテーマに開催され、松本亮道京都曹洞宗青年会会長をコーディネーターに、板橋興宗禅師をはじめ、中村典篤老師(兵庫県海久寺住職)、青木謙整老師(京都府臨済宗東福寺派西来寺住職)、北山喜与先生(NPO法人  人間性探求研究所理事長)、 服部克行氏(参禅者代表)、松岡広也全国曹洞宗青年会会長が、それぞれの立場から「坐禅」についてディスカッションされました。さらに、会場の参加者からの質問に対しても活発な意見交換がなされ、予定時間を大幅に超過するほど。参集した聴衆も最後まで熱心に聞き入るなど、有意義なパネルディスカッションとなりました。

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本行事は、京都曹洞宗青年会がこれまで地元で育んでこられた確かな絆が、五十年という節目の年に見事に結実した、素晴らしい大会となりました。

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