2012.05.28
平成24年5月25日、曹洞宗檀信徒会館に於いて「平成24年度 全国曹洞宗青年会 定期総会」が開催されました。
第19期松岡広也会長が本尊上供の導師を勤めた後、曹洞宗宗務庁財政部長・神野哲州老師より「私も皆さんと同じように青年会活動に情熱を注いだ。その情熱があるからこそ卒業しても受け継がれて行く。これからも宗門の前衛にて頑張って活動していって欲しい」とのご祝辞を賜りました。
その後の議事では、23日からの執行部会・理事会を経て定期評議員会にて承認された、平成23年度の事業及び決算、並びに平成24年度事業計画について事務局から報告があり、第20期会長選考では櫻井尚孝師(静岡第三同志会)が次期会長に選ばれました。
その他報告事項は以下の通りです。*詳細は広報誌『SOUSEI』8月号に掲載致します。
・ 東日本大震災の復興支援活動について
・ 平成23年度禅文化学林について
・ 会費に関する規程の改正について
・ 全日本仏教青年会執行特別委員会活動について
・ 特別委員会の設置について
『青年僧侶による災害復興支援 〜クロスロードによる振り返りと自己の省察〜』
平成24年度中央研修会では、特定非営利活動法人新潟ボランティアネットワーク事務局長・李仁鉄氏をお招きし、「クロスロード(分岐の意。様々な事例についてYes・Noの選択をした上で意見交換をする手法)」を用い、東日本大震災等の事例に基づいた「避難所等でのもしも?の対応」「災害対応のジレンマ」について全体で意見が交わされました。この、意見が違う者同士が互いの視点や価値観を認め合い、新しい視点や気づきを得る事につながる「クロスロード」という手法により、参加者各自が、震災時の対応について、より自分の身に引き寄せて考えることができたようです。
その後、グループに分かれ、災害・防災・災害ボランティア活動等に関する事例について意見を交換。最後に、現地で実際に支援活動をされている宇根節氏や宮下俊哉全曹青災害復興支援アドバイザー、久間泰弘顧問が所感を述べられ、参加者は真剣な表情で自分の事に照らし合わせながら聞き入っていました。
長野第二宗務所青年会より参加された百瀬師は「実際の事例を検討させていただき、大変勉強になりました。発災後、時間の経過とともに支援のあり方も変化してくると思います。現地のニーズに寄り添い、今必要とされる活動に取り組んで行きたい」とお話されました。
関連情報