
令和8年3月27日、全国曹洞宗青年会国際委員会の主催により、オンライン(ZOOM)にて研修「世界の寺院から〜北米編〜」を開催いたしました。
北米における曹洞宗の歩みと現状を共有し、今後の交流の具体化を探ることを目的に企画され、カリフォルニア州・曹禅寺の横山行敬師、カナダ・千湊寺のフランツ幸雲師、アメリカ・正法佛眼寺のマクマレン懷浄師の3名にご登壇いただきました。

前半は、1920年代から続く日系コミュニティにおける寺院の歴史的文脈や、世代交代に伴う言語・価値観の変容といった現状が語られました。続いて、パンデミックを契機に定着した「ハイブリッド運営」の実践例が紹介されました。AIトラッキングカメラ等を導入した禅堂など、テクノロジーを活用して距離や事情を越えた参加機会を提供する一方で、オンライン特有の分断感や「目的意識の希薄化」といった新たな課題についても率直な意見交換が行われました。
後半では、現代の孤立や個人主義に対する「薬」としての寺院の役割、現地の文化に合わせた寄付制による財政運営、そして「上から教えるのではなく、共に行じる」という指導のあり方など、多岐にわたるテーマで議論が深まりました。

日本の寺院の「常在感」と、北米コミュニティの「可変性」。それぞれの違いを尊重しながら、国境を越えて「人々が本当に求めるものは何か」を問い続ける、非常に示唆に富む時間となりました。
全国曹洞宗青年会では、今後もこうした実践の共有を深め、日米往還型の学びや交流を継続してまいります。ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。