2024.06.29
令和6年6月26日(水)、石川県輪島市の大本山總持寺祖院で開催し69人の僧侶、寺族が参加しました。講師にはNPO法人災害救援レスキューアシストの川島浩義氏をお招きしました。
炊き出し研修では、アルファ米の実演や川島氏の経験談を交えながら調理が行われました。
避難の長期化で被災者の疲れが徐々に大きくなっていく中で、なるべく野菜中心のメニューを作るなど、今までの生活に近くできるような工夫が必要だというアドバイスがありました。
また被災地での研修会ということもあり、各避難所や公民館への炊き出しも同時並行で行われました。実際に赴き、約450食分の食事を配布しました。
炊き出しメニュー(避難所)
仁多米(島根県産)の海苔ご飯
しじみの味噌汁
豚の生姜焼き
人参しりしり
小松菜とツナのおひたし
いぶりがっこ
信玄餅
午後には復興支援活動を行い、総門前の瓦礫撤去や大祖堂の清掃を中心に境内整備をしました。
支援活動終了後、山門前で能登半島地震慰霊諷経を執り行いました。
大本山總持寺祖院の高島弘成副監院老師は、挨拶の中で「当事者意識」をもつことの重要さを強調されておりました。発災当初、物資も届かない、電気やガスも使えない中で数日間避難所炊き出しをした経験を踏まえ、ボランティア活動で被災地の方々と向き合うことで、自分がもし被災者になったとしても、迅速な対応や行動を起こせるとお話しされました。
僧侶としてどういった支援が求められるか、今一度考えさせられる研修会となりました。
次回の災害復興支援活動研修会は、令和6年7月8日に東北管区(宮城県仙台市 見松寺様)で行われます。
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