第17期会長 所信表明

2007.06.01

全国曹洞宗青年会 第17期会長 芳村元悟

 この度 宮寺第16期会長の後を承け第17期全国曹洞宗青年会会長に就任することとなりました。精一杯与えられました任期を全うすべく努力して参る所存です。
 第17期はスローガンとして「SMILE つながれ 笑顔」を掲げさせていただきました。全国の各曹青会の会員諸師相互の情報交換の場として、親交の拠点として、各事業を通じて貢献できることこそが目指すところとなります。
 各委員長をはじめ、非常に優れたスタッフに支えられてスタートを切ることが出来ましたことは大変心強く、そして改めて責任の重さを痛感しているところでもあります。やりたい意志を叶える機会を執行部一同一丸となって作り上げていきたいと思っております。それでも任期2年の中で出来ることには残念ながら限りがあるのかも知れません。従ってオールラウンドに総てをこなすのではなく、会員相互の繋がりに特に重点を置き、事業を展開していくのが第17期の現在の目標であり、それがスローガンに基づく活動と認識しています。この2年間は特にネットワークに特化した全曹青の形を模索してみたいと思っています。誰かの笑顔のために、私達青年宗侶の活動があり、誰かの笑顔のおかげで私達が笑顔になる。時には私達の笑顔が誰かの笑顔になる。災害に対するボランティア活動でもあり、檀信徒に対する教化布教でもあり、社会に参加奉仕する様々な活動の鍵となるのが「笑顔」に他なりません。その為につらい時間をこらえる事もあるかも知れませんし、痛みを受けることがあるかも知れません。それでも私達の歩みを遮ることは何もないと信じています。
 また、会員相互の連携をより進められるための組織構造についても再考し改善していくことが必務と感じています。青年会としての活動は勿論ですが、宗門の機関として青年会が担うことの出来る活動の確立と運営も課題ではないかと感じています。それ故にネットワークを最重点として活動を展開する第17期全曹青を描いて参ります。
 具体的には様々な対話の機会をより多く取り入れることがまず第一歩ではないかと思っております。その基点となるべく理事会執行部会とは別の機関として「特別委員会」の設置を第17期最初の仕事とさせていただきます。理事会・執行部会の席上に於いても可能な作業かも知れませんが、「特別委員会」という形態をとることで何らかの結果を見いだす責務を自分たちに課せて参りたいと思っております。そして各委員会活動に於いてもコミュニケーションを密にした事業を計画し、各曹青会をはじめ、地域に根ざした活動を続けられている皆様にとって力になりうる様々な材料を提供することが出来ればよいと思っております。勿論決して一方通行ではなく皆様の日々の活動を手本とさせていただくことは申し上げるまでもありません。
 任期の中、試行錯誤の連続かと思いますが、執行部役員一同全力を尽くす所存です。まだまだ産声を上げたばかりの私達ですが、これからの2年間、大勢の皆さんに御力添えを頂きつつ学んで参りたいと思いますので、どうぞ御支援御協力の程宜しくお願い申し上げます。

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