東北管区曹青会

2011.03.19

◇4月27日更新情報(提供:全曹青災害復興支援部)

《 岩手県山田町 行茶活動(4月26日) 》

報告:新川泰道師(秋田県曹洞宗青年会

活動団体:秋田県曹洞宗青年会

活動日:平成23年4月26日(火)

活動場所

午前:山田高校(避難者名簿数440名)、織笠小学校(同112名)

午後:山田高校、青少年の家(同142名)

参加者:計11名

久米弘道・鈴木泰賢・三浦賢翁・赤石基彦・村松良周・佐藤善廣・

水野総哉・佐々木雅也・松井祐司・佐藤憲明・新川泰道(以上、秋田曹青)

○活動概要

山田高校では、以前実施した体育館ステージ横のスペースが物資配給のため使えず、晴天でもありアウトドア用のテーブル・イスを使用して“オープンカフェ”形式にて。避難所本部のアナウンスもあり、屋内から次第に集まり、

また所用を済ませた帰りがけに立ち寄ってくれた方々にお茶・コーヒー・ホットココア等を提供。

秋田から持参の「いぶりがっこ」(漬け物)が、今回も大好評。小分けにして口を閉じた状態なので、その場でお茶うけにつまむもよし、昼食用に持ち帰りもよしで、あっという間になくなりました。

昼食は被災地のささやかな経済復興支援?も兼ねて、近くの道の駅にて。
各方面からの支援関係者でごった返すため、昼時はほぼ満席。

午後は同じく山田高校と、青少年の家の二手に。山田高校では今度は屋内にて、体育館ステージ横にてサービス開始。午後は学校帰りの子どもが多く、ホットとアイスのカルピス、ホットレモン等の要望が増える。以前訪問の際、インフルエンザ流行のため柔道場が「延寿堂」状態であったが、今は解消されたとのこと。

テーブルに集まってくる人々が一段落したので、お盆にお茶・コーヒー等を乗せての出前サービスも行う。以前にお会いした方々から声をかけていただき、元気そうなお姿にこちらも安堵するも、内心は今後への不安でいっぱいなのだろうかと思うと、切ない気持ちになる。

S社による女性向け化粧品提供のサービスが始まると行列ができ、当方への人の流れも落ち着いてきたので、3時半頃撤収。

○被災者の声

・いつまでもお世話してもらうだけでは申し訳ない、自分たちで(避難所 運営に関する)できることをやっていきたい。

・(津波の犠牲となった)家族に会いたい、話がしたい。

・被災者向けの情報があいまい、不明瞭なものが多い。日時など、より 具体的にしてほしい。

・(心房細動の持病がある男性)釜石の病院までの通院が不便。

・長い避難所生活のためか、足腰や背中の痛みを訴える声が複数あり。

○活動所感

・暖かくなり、冷たい飲物の要望が増えるかも?氷やクーラーボックスの準備も必要か

・飲物等のメニューの明瞭化

・お茶やコーヒーの開封済み袋用のクリップが必要

・(化粧品配布の行列を見て)とりあえずの衣食住が整いつつある状態から、次の生活支援を考える必要を痛感

・山田町に関しては、入浴のニーズは満たされつつあるようだ

○補足

なお、山田町災害ボラセンに立ち寄り、地元社協職員でもある阿部氏と面会、今日の活動の様子や被災者の声に関心深く真摯に耳を傾けてくださり、行茶活動への理解と期待を寄せていることを確認しました。

次回の実施はGW明けになりそうとのことから、具体的な連携については未定ながら、ボラセン自体の運営も未だ不安定とのことではありますが、今後ともよろしくお願いしますとのことでした。

更にその後、45号線沿いの乙女荘という民宿に立ち寄ると、廃業していたが最近営業を再開したとのこと、素泊り3千円お風呂あり、以前より質素ながら食事も提供可能で最大11人まで対応可能、ちなみに若奥様は当県の横手市出身とのことで、会話も弾みました。

◇4月20日更新情報(提供:全曹青災害復興支援部)

《 福島県国見町 行茶活動報告(4月14日) 》

報告:小野睦雄(福島曹青

活動団体:曹洞宗福島県青年会県南支部

日時:平成23年4月14日(木)

場所・避難者数:国見町観月台文化センター / 避難者15名

目的・活動内容:行茶(傾聴ボランティア)

参加者:小野師、濱口師、高山師、吉岡師、春日師(曹洞宗福島県青年会) 計5名

○避難者の具体的ニーズ(一般生活・宗教的)

・仮設住宅の説明があったが、よく解らなかった。

・仮設住宅に入れるのか?遠い場所に行きたくない。

・ご飯は大変ありがたいが、持病により塩分が高い。

・自粛ばかりしてないで、花見とか普通にしてほしい。

・最近暖かくなってきたので、体育館が暑い。

・今月の28日には移動しなくてはならない。遠くには行きたくない。

○レポート・所感

・避難者の中に面白い事を言う人がいたので、少し安心した。

・市町村の対応が動き始めている為、情報をチェックし自分が知っておく必要を感じた。

・今日は人が少なかった。

・世の中が平静を取り戻しつつあるのに対し、先々への不安がより強くなりつつあるのか?今後も精神的ケアが求められる。

・仮設への移動や、観月台からの移動等があり、今後の対応。

・先行きの不安が強く具体的になってきた。1人にある程度の時間を必要とする。

◇4月19日更新情報(提供:全曹青災害復興支援部)

《 福島県須賀川 行茶活動報告(4月14日) 》

報告:浦上清隆(曹洞宗福島県青年会県南支部)

活動団体:曹洞宗福島県青年会県南支部

活動日:平成23年4月14日

活動場所:須賀川アリーナ

目的・活動内容:行茶(傾聴ボランティア)

参加者:青年会6名

○レポート・所感

・避難所は、100名程度の方が(地元50名、浜通りからの住民50名)体育館の中で同じく生活をしている。

・当初2000人もの人がいたが、現在は人数が減ったことや、物資の充実、週3回温泉施設での入浴が可能なこともあり雰囲気は悪くない。

・県南支部長の本田師はマッサージの資格を持っている為、お茶を振舞いながら希望者へはマッサージを行った。

・ドリップコーヒーは人気が高かった。(香りが建物の中に漂うと、匂いに誘われて多くの人が集まってきた)

・定期的な活動を予定。

◇4月13日更新情報(提供:楢山武浩 / 全曹青東北管区理事)

《 岩手県野田村、活動レポート 》

報告:楢山武浩(全曹青東北管区理事)

活動日:23年4月14日(木)午前9時から午後3時30分まで

活動場所:岩手県野田村(12教区)

活動内容:災害瓦礫撤去、家屋泥だし石灰消毒、家屋解体

参加者

・岩手12教区青年会  高山一法師、福盛田淑茂師、番澤廣円師、清水大徳師、工藤昌也師

・岩手3教区青年会   佐々木泰賢師

・青森5教区寺院・青年会員  葛原隆男師、西村芳伸師、村上明隆師、小坂義道師、苫米地亮宣師、新山宗晃師、

青山慶之師、川口太基師、前田実佑師、村上和隆師、長谷川大仙師、石田靖大師

・青森6教区青年会   大館一法師、上田隆照師

・青森7教区青年会   楢山武浩師、島口英知師、村田隼一師、楢山聡雲師

○レポート

・現在、岩手3教区・12教区青年会では、4月より毎週友引に野田村に ボランティア活動中。

・本日14日は、青森県内方丈様はじめ、青森曹青会有志の方々もあつまり、活動を支援。

・人数が多い為、3グループ(1グループ8名)に分かれ、それぞれに活動。

・私、楢山は、1班に入り、家屋裏のブロック塀が壊れた瓦礫を、トラックが回収できる家屋の外まで運搬する作業をした。最初見たときは、あまりの瓦礫の量に1日では終わらないと皆が思ったが、そこから一致団結し、ただひたすらにやり遂げようと 皆で一心に務め、予定通りの依頼内容を何とか終えた。

・2班は、床上浸水の家屋2件を午前午後に分け、床下の泥のかき出しと消毒の為の石灰撒きをした。慣れない作業であったが、こちらも全員の団結で予定通り作業を終えた。

・3班は、半壊した家屋の解体作業。最初は、人力では無理でないかと皆思ったが、出来る部分からひたすら解体作業した。時間内には終われず、翌日の方に引き継ぐことになったが、それでも皆やれることはやったという顔であった。

・活動後、現地のボラセン関係者と、今後の活動について話した。

・現地関係者からの要望は、瓦礫撤去の作業もとても有難いが、出来れば今後、和尚さんにしか依頼出来ない事として、避難所におられる高齢者の方々に心のケアのため、行茶活動をしてもらえないだろうかということであった。

・現地のボランティアセンターの中に、石川県の社協の方がボランテイアに来ておられ、かつて能登の地震の際、石川曹青や全曹青の方々、総持寺祖院の方々に一生懸命

行茶活動をしていただき、本当に助かり、そして有難かったことを今でも忘れませんと言っていただいた。

・現在、野田村には寺院の避難所を含め、9ヶ所、約340名ほどの避難者がおられるとのこと。

・来週、19日から21日まで岩手県山田町へ、これまで行茶活動に何度も足を運んでおられる石川曹青の星野正親師はじめ3名が 活動に来られる情報があったので、早速、久間会長に活動要請依頼をし、 20日の日を、野田村にて行茶活動をすることが決定。

・現在、地元岩手12教区青年会の事務局と詳細を詰めながら準備をしております。

○所感

・これまで、東北管区理事として東北管内の情報収集や情報提供、情報発信につとめて参りましたが、現地に行っての活動を出来ずにいる自分にもどかしさを感じていました。

・今回、隣県のかつ隣教区である岩手12教区に足を運び、これまで報道では毎日みておりましたが、この眼で被災地を目の当たりにした時、そのあまりの光景に、何も言葉が出ませんでした。

・今回の活動を通して、1人では出来なくても、皆が集まり心を1つにすれば、出来ないことはないと感じました。

・野田村は、1村1ヶ寺(曹洞宗)の地域のため、私の私見ではありますが、初めての 行茶活動も曹洞宗の和尚さんとして受け入れてもらいやすいのではないかと、思っています。

・これからの行茶活動を、何とか今後に繋げていけるように、石川曹青の方々のお力を借りて、地元12教区青年会の方々と連携し、今後、青森曹青会員も協力していきたいと、思っています。

◇4月13日更新情報(提供:全曹青災害復興支援部)

*福島県曹洞宗青年会は、下記の通り、4月11日に福島県郡山市にて行茶活動、翌4月12日に福島県新地町新地小学校にて炊き出しボランティア活動を行った。

《 行茶活動 》

日時:4月11日(月)午前10時~正午

場所:県立郡山少年自然の家(避難者:約90名程)

参加者:福島県曹青会(竹内昌寛師、木町元通師、安倍元輝師、鹿山貴裕師、鬼生田顕英師、瀧澤次長、計6名)

○避難所情報

・避難者は大熊町、浪江町、双葉町、川内村、いわき市、南相馬市。20~30㎞原発避難地域からの方々

・自然の家は7,8人定員の小部屋に分けられている。男女別の大浴場もあり、規律(ゴミ出しやトイレ掃除当番)も守られ、人数も落ち着きつつありやっと余裕が出てきている様子。

○所感

・お菓子をテーブルに置き、飲み物は各自取りに来て頂くスタイル

・前回好評だった為かアナウンスが入る前から集まる方が多かった

・午前中で外出中の方が多く、ほとんどが60歳代以上の方だった

・お年寄りが多かったため今回はコーヒーよりお茶が喜ばれた

・曹洞宗の青年会という事で、「家に置いてきた位牌はどうすればいいか。」「実家の住職さんの行方は知らないか?」などの質問を受けた。

・小学生の子供を持つ親は、ちょうど新学期初日という事もあり新しく通う小学校の様子に関心があるようだった。

・70代の大柄な女性は、「援助物資の衣類は沢山あるが自分に合ったサイズが無い」と嘆いていた。着の身着のまま逃げてきたので大きめ(お年寄り用)の衣類が欲しいと言っていた。

・実家にいつ戻れるのか。半ばあきらめの感じも見られたが、いつまでこの現状が続くのかという不安が共通の話題だった。

○今後の活動予定

・来週以降は毎週月曜の午後に行うと決定。時間的にも午後の方が様々な世代の方と接する事が出来そうである。

・今後も他の避難所の要請を探りながら活動したいと思う。

 

《 炊き出しボランティア活動報告 》

日時:4月12日(火)

場所:福島県新地町新地小学校

目的:炊き出しボランティア活動

参加者:福島県曹青会会員 計33名

○炊き出し

・クリームシチュー / 250人分

・午後1時:現地集合、準備開始(家庭科室)、器財等搬入、食材確認。

・午後1時半:調理開始、切り込み、煮込み。

・午後5時:配膳(食堂)、片付けも同時進行。

・午後6時:実食。

・午後7時:片付け完了、ミーティング、解散。

○報告

・家庭科室で切り込み調理を行った。

・時間が余ったので明日の野菜の切り込みも準備。

・避難者の方々から「おいしかったよ」と声をかけて頂く。

・寸胴3つで多めに調理し少し余った為、避難所の皆さまのご厚意により一緒に食事させて頂いた。

・自衛隊から支給されるご飯も頂いたが、粒が潰れておじやのような硬さもまちまちのものだった。

・支援物資が余りすぎてその仕分けや使い方に苦労しているようだった。

・急遽、明日の昼のメニューの下準備として、支援物資のやきとりの串を抜く作業も手伝う。

・避難者で毎日当番を決め食事の準備係やメニューを決めていた。

・人数は多めだったが、それぞれ細やかに行動しスムーズに進める事が出来た。

・わたあめ器を持ってきた会員がいて、老若男女に大好評だった。

○今後の活動報告

・13日も新地町で炊き出し。再来週には南相馬市で炊き出しの予定。

◇4月6日更新情報(提供:門脇 昌文 師/宮城県曹洞宗青年会会長)

宮城県曹洞宗青年会は、先週まで物資支援・情報収集を中心に活動。今週より、津波被災寺院の片付け作業開始。

津波が庫裏・本堂まで浸入した寺院では、屋内にも大量の泥が残り、その除去には人海戦術でないと対応し切れず、ケルヒャーは電気が通っていない所では使用できずスコップでの作業となった。

ただの泥ではなく、油や様々なものが混ざった泥は、到る所に張り付き、その重さも半端ではなかった。本日、東松島の寺院での作業に参加、近辺道路の混雑(朝夕は自動車道I.C付近が内外ともかなり混雑)、当該教区での土葬供養の時間の関係で、9時~2時過ぎまでの作業ではあったが、教区よりの参加者も多く、業者の機械(重機)による作業が開始できる程度まで作業を進めることができた。

現在は、県南と石巻地区に分かれての作業となっているが、ニーズがあれば他所でも応えていく予定。

◇3月30日更新情報(提供:新川 泰道 師/秋田県曹洞宗青年会)

秋田県曹洞宗青年会は、3月31日に釜石市・旧第一中学校避難所にて、秋田の名湯鶴の湯温泉の源泉1,500Lを汲み出し、足湯コーナーを設置。

◇3月24日更新情報(提供:三浦賢翁 師/秋田県曹洞宗青年会)

秋田県曹洞宗青年会は、 23日に陸前高田に物資を届けた後、秋田へ戻り、再び、要望の衣類、長靴、自転車等の第2便を積み込み、翌24日、要望の物資を届けると、ドラムカンの移 動設置を頼まれ、その後30分離れた広田小学校への子供衣類等の物資の配送役を引き受け、必要な物資を必要な所へ届けることができ、よって積み荷は全て降 ろすことができた。

◇3月19日更新情報(提供:山田俊哉 師/全曹青 事務局庶務)

秋田県曹洞宗青年会は、秋曹青災害対策本部として救援物資を収集し、輸送は22日の夕方に出発予定。SVA経由で緊急車両の申請済にて、2トントラックとハイエースで搬送予定。また義援金として15万円の支出を決定。

◇3月18日更新情報(提供:金山晃道 師/青森県曹洞宗青年会会長)

青森県曹洞宗青年会は、義援金を宗務庁に送り、各教区青年会単独もしくは自治体仏教会等と共に托鉢や募金箱の設置などの募金活動を実施。会員各位に彼岸会法要にて被災物故者の追悼供養法要の修行願い。

 

◇3月17日更新情報(提供:岡田秀一 師/山形県曹洞宗青年会会長)

山形県曹洞宗青年会は、各支部にて募金托鉢・献血等の出来うる活動を実施し、また今後の燃料事情の改善にあわせて支援物資の搬送できるように準備。

 

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