【曹洞宗福島県青年会事業】『令和四年禅の暦』申込み開始

謹啓処暑の候、御尊董様におかれましては、益々ご清栄のことと存じます。
　曹洞宗福島県青年会では、昭和57年より檀信徒の布教教化の一環として「禅の暦」カレンダー発行事業を通じ、これまで多くの人々に禅の教えを広めてまいりました。
　令和4年版のカレンダーでは、「祈り」をテーマとし、詩人のことばに福島県内の美しい写真を添えて制作いたしました。詩とは、それそのものに作者の祈りが込められたことばです。一読し、読む人の大切な誰かを思い浮かべていただきたい、そして、祈る（手を合わせる）という日常底のいとなみに意味付けがなされることによる信仰の深まり、さらには、禅も祈りもどこか遠くにあるものではなく、私たちの暮らしのなかにあるのだという気づきをお伝えできればと願っております。
　本カレンダーは、奇しくも、東日本大震災から10年日を迎えた年に本格的な製作を行いました。風化と言われて久しい昨今ですが、私たち福島に生きる青年僧侶として、微力ながらも、復興途上の福島の景色を切り取ることで、「忘れないでほしい」という想いも込めたつもりです。
　この事業は当青年会の布教活動として行っております。お預かりしました喜捨金は、県内外の慈善活動団体への寄付金、子どもたちへの保養活動、災害等の見舞金として大切に役立たせていただきます。
　パンフレットを同封いたしますので、よろしければご活用いただきますようお願い申し上げます。

　末筆ながら、この度の新型コロナウイルス感染症で亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、罹患された皆様の早期快復と事態の終息を心よりご祈念申し上げます。