新年のご挨拶

2011.01.02

全国曹洞宗青年会 会長 久間泰弘

新年明けましておめでとうございます。
平成23(2011)年の新年を迎え、謹んで皆々様のご多幸とご健勝を心よりご祈念申し上げます。

「いのちの声に耳を澄ます」というスローガンを掲げ発足致しました第十八期全曹青も残すところ約半年の任期となりました。 この二年に亘り、現代社会で苦悩されている人々と共に歩むことを目的として、基幹事業「電話相談員養成研修」を企画し、全国九管区での基礎研修会、東京、京都での発展研修会を開催致しました。結果として、当初の予想を大幅に超える参加者と、研修内容への共感を頂きました。並びに、全曹青電話相談室『観世ふぉん』の開設運営については、担当である基幹事業委員ばかりでなく、研修会を修了した方が新たに相談活動に従事されるなど除々に活動の拡がりを見せております。また、本部事務局における組織整備改革、各委員会による各種教化資料の作成頒布、更には災害等ボランティア活動に際し、各曹青会の自主的活動を見据えた組織整備にも精力を傾注して参りました。

今これら諸活動をあらためて振り返りますと、全国曹青会員各位、宗門関係者各位のご理解ご協力をあってこそと実感致し、心より御礼を申し上げる次第です。

さて、青年僧の行動には何をするにも失敗という不安が伴うものです。しかし、青年僧であるからこそ不安を恐れず、変化を恐れず、厳格なる内省と、自身の先にある衆生接得を思い行動すべきでありましょう。この一事は、私をはじめ今期出向者全員がその活動を通じ胸に刻み込むこととなりました。

今冬には次期会長候補者も選出され、これから第十九期への引継ぎも成されて参ります。今後も第十八期、第十九期共々に、全曹青の統一テーマである「大衆教化の接点を求めて」を一時も忘れることなく、自己省察と慈悲行の実践に取り組んで参りたいと存じます。

本年も皆様方には、全曹青に対し、昨年と変わらぬご法愛とご支援を賜りますようお願い申し上げ、年頭のご挨拶とさせて頂きます。

合掌

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