2020年 年頭挨拶

2020.01.01

謹賀新年
 昨年は全国曹洞宗青年会(以下、全曹青)の活動にご厚情賜りましたこと、厚く御礼申し上げます。
 平成から令和へと移った昨年も、近年同様日本全国で各地で多数の災害に見舞われました。尊い命も失われ、今なお不自由な生活を強いられている方々がおられる状況です。全曹青としても、引き続き各青年会において取り組む復興支援活動の一助となり、青年僧侶の活動が被災された皆様に寄り添う活動となるよう中間後方支援・情報共有発信を行ってまいります。
 今期は本会事業として「過疎問題への取り組み」を表明しております。昨年においては、青年僧侶のアンケートを集約し、また令和元年度禅文化学林開催にあわせ、11月19日に島根県第二宗務所管内寺院を巡る「過疎に関するスタディツアー」を実施しました。本年には研修会の開催も予定しております。任期のうちに解決できる問題ではもちろんありませんが、今、寺院や地域の置かれている状況を青年僧侶自身が知ることで、自らの問題として考えるべく引き続き取り組んでまいります。
 また、第22期に製作しました映画『典座-TENZO-』が、カンヌ国際映画祭「批評家週間」において特別招待され、マルセイユ国際映画祭観客賞を受賞するという大変な栄誉に輝くことができました。これも偏にご協力賜りました関係各位、そしてご賛助いただきました皆さまのおかげであり、さらに各地域での日本公開に際しましても、広く広報にご協力いただき、劇場まで足を運んでくださいましたこと厚く御礼申し上げます。
 第23期全曹青はスローガンに『今を創ろう 明日を咲かそう』と掲げ活動しております。新しい一年が皆さまにとって、鮮やかな大輪の花を咲かすがごとく、彩りある一年となるようご祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。

全国曹洞宗青年会
会長 原知昭

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