災害シンポジウム「災害支援のこれから〜共に学び、新しい未来をつくる〜」が開催されました

2020.02.09

2月4日(火)東京グランドホテル桜の間で曹洞宗宗務庁、全国曹洞宗青年会(以下全曹青)、曹洞宗婦人会、公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(以下SVA)によるシンポジウム「災害支援のこれから~共に学び、新しい未来をつくる~」が開催されました。

はじめに、映像「共に生き、共に学ぶ~カンボジアの僧~」を視聴し、カンボジアの社会の変遷、人々と寺院との関係の変化、SVAの活動の歴史などについて学びました。

次に、大阪大学大学院人間科学研究科 稲場圭信教授に「災害時における寺院の役割」についてお話いただきました。教授は「2011年東日本大震災以降、大規模災害時の非難場所として、神社や寺など宗教施設を活用しようという取り組みが再び注目されている。耐震問題や政教分離など課題は多いが、日ごろからの関係づくり、物資の備蓄などを心掛けることで災害時に地域資本(ソーシャルキャピタル)として活用できれば理想的である。」と話されました。

パネルトーク「平成30年西日本豪雨災害/令和元年台風19号災害被災者支援の成果と課題」では、パネリストとして宮入真道師(曹洞宗長野県第一宗務所)、本土悠悟師(四国地区曹洞宗青年会)、渡邉珠人師(シャンティ国際ボランティア会)、モデレーターとして原田恵一災害復興支援部事務局長(全曹青)が登壇し災害支援活動の報告や今後の課題について話しました。

モデレーターの、原田恵一師は「備え」「災害時」「復興」この3つのサイクルを意識し、その時々に適切な行動を考え、被災者に寄り添う支援が大切だと強調されました。

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