【参加報告】SVAカンボジアスタディツアー

2024.01.27

令和5年12月18日より23日まで、シャンティ国際ボランティア会(SVA)主催のスタディツアー「カンボジアの僧侶から学ぶ、社会で活動する僧侶の姿」に参加してまいりました。

行程は以下の通りです

18日午前 午後成田空港集合、成田発→ホーチミン着
ホーチミン発→シェムリアップ着
19日午前 午後バッタンバンへ移動
シャンティ事務所〈シャンティの事業/カンボジアの仏教の説明〉
カンペーン寺〈慰霊塔での供養〉 プノンサンパウ霊場〈虐殺場での供養〉
ワットアンダエク寺〈寺院視察/瞑想〉
ワットアンダエク寺にて宿泊
20日午前 午後朝課/清掃/朝食の供養/カンボジア僧侶・女性在家持戒信者との交流
開発のための仏教(BFD)事務所訪問〈難民キャンプでの活動や仏教の役割を聞く〉
アンロンウィル小学校図書館〈読み聞かせ会視察〉
ポークノン寺〈現地僧侶・信徒達との意見交換/交流〉
21日午前 午後バンアンピル小学校〈子どもたちと交流〉
HOC孤児院〈カンボジア僧侶の活動を知る〉
シェムリアップへ移動  
22日午前 午後スタディツアー振り返り
アンコールワット観光
シェムリアップ発→ハノイ着
23日午前ハノイ発→成田着

初めにバッタンバンへ移動し、SVAのカンボジア事務所を訪れSVAスタッフの皆様よりカンボジアの歴史・仏教史、またカンボジア国内でのSVAの活動の様子を紹介していただき、スタディツアーが始まりました。

今回の滞在ではカンボジア内戦によって歩んできた悲しい歴史を学び、その現場となった地や場所への訪問、また現場での現地僧侶達との合同での慰霊供養やその時代を経験された方から当時のお話を伺い、改めて平和な社会の重要性を学びました。

また、その内戦から現在に至るまで様々な社会活動をされてきた僧侶達や、僧侶を中心として社会活動を行ってきた各団体の事務所へ訪問し、活動の歩みやこれまで・これからのお話を伺いました。今回訪れたSVAも含め開発のための仏教(BFD)やHOCは、カンボジアの未来を担う子供達への教育機会の提供、環境整備に貢献されております。

訪問した各小学校や孤児院での子供達が学校で勉強することを心から楽しそうにしている姿を見て、尽力されている方々の姿がとてもかっこよく見えたことや、日本からの多くの支援者達からの支援も、このように誰かの笑顔につながっていることを見て感じたことはやはり現地に赴いたからこその経験だと感じます。

そのほかにも、カンボジア国内でも有数の瞑想寺院での滞在や僧院での生活を経験させていただいたり、現地僧侶や在家修行者の皆さん・寺院を支える信徒の皆様とも意見交換や交流の機会をいただき、上座部・大乗という違い以上に、仏教という共通の信仰を通し私たちを歓迎していただき、とても素敵な時間を過ごすことができました。

創設に曹洞宗が大きく関わり、現在も曹洞宗との結びつきが強いシャンティ国際ボランティア会より、全国曹洞宗青年会としてスタディツアーのお話をいただき興味を持って参加させていただきました。

訪問先ではどちらへ赴いても快く迎えていただいたことも今回のツアーの思い出となりました。言い換えればカンボジアにおけるSVAの活動や方向性の正しさの証明であったように思います。

仏教がどのように社会に関わるのか。また世界がグローバル化する中で、国際感覚は青年僧に求められる一つの役割で、無視できる物ではありません。国際ボランティアへの意識も、国際布教への意識も、まずは身近な人と人との交流から始まることを感じました。現地へ赴き現地の皆様と交流を持つというような貴重な機会をいただき改めて感謝するとともに、この経験を今後の活動に還元してゆきたいと思います。

国際委員会 髙倉秀哲


公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA)についてはこちらをご参照ください!
全国曹洞宗青年会では国際交流についての研修会も企画しております。興味のある方はどうぞご参加ください。

関連情報