2023.12.23
令和5年11月24日(金)に人権講座『「悩めるお坊さん」~人間のセクシュアリティについて~』が、オンライン(ZOOM)にて開催されました。曹洞宗宗務庁人権擁護推進本部職員である本多清寛師を講師にお迎えし、約40名の皆様にご参加いただきました。
新宿2丁目のゲイバーで勤務経験のある本多師ならではの切り口で、LGBTQ+のテーマを中心に、現代ならではの人権問題についてご講義をいただきました。お話の中で非常に印象的だったのは、「そもそも人はだれかを傷つけて生きているので、なにかあったときに「ごめんなさい」と言えるコミュニケーションが、セクシュアリティの問題のみに関わらず大事なこと」とまとめられたことです。昨今の人権問題は非常に複雑化しているといえますが、シンプルに間違ったら謝れる関係性というのは、非常にシンプルかつ、有効な考え方だということが改めて認識できました。
グループセッションでは、3〜4人の小グループに分かれ、参加者同士で活発な意見交換が行われました。参加者自身の胸のうちにあるモヤモヤを共有することで、いっしょに悩み、考えることの重要性に気付かされました。「悩む」という行為は、どちらかといえばネガティブな行為のように思えますが、そのモヤモヤを自覚することが、人権について考えるためのはじめの一歩になると感じました。
全国曹洞宗青年会では、今後も時代に合わせた研修会を実施して参ります。どうぞご参加ください。
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