【創立50周年記念事業】災害復興支援活動全国研修会・東海管区研修会

令和5年12月5日（火）、愛知県豊田市の永澤寺様で災害復興支援活動全国研修会・東海管区研修会が開催され、約50名の僧侶と寺族が参加しました。

講師には長年被災地で支援活動を続けられてきた中島武志氏と大圡雅宏氏をお招きしました。

午前の炊き出し研修では、4品目のおかずが次々と出来上がっていく中で、多量の食材を調理するための段取りや、被災地で便利な食材、喜ばれる料理についてのお話を伺いました。参加者からも、食品アレルギーへの対応策からガスボンベの取り扱い方まで幅広い質問が行われ、実践への意気込みが感じられました。

実演で作っていただいた料理は参加者が協力して配膳し、お昼に実食しました。
この日の献立はワカメご飯（アルファ米）、きりたんぽ鍋、小松菜のツナのお浸し、切り干し大根と鯖缶の炒め煮、豚の生姜焼き。
真心のこもった温かい食事のおいしさ、ありがたさを改めて実感します。

午後には「災害復興支援心得講義」が行われ、豊富なご経験を基に、被災地の方々に寄り添いながら、支援者も無理をしない、持続可能な支援の在り方についてご教授いただきました。見知らぬ被災地に飛び込んでいくことの不安について質問された際には、お二人とも人と人とのご縁を頼りにした活動の大切さを強調されていました。

全体を通じて、参加者各自が「これから自分たちに何ができるのか」を具体的に考えることができ、今後の活力となる研修会でした。本研修会は全曹青創立50周年記念事業の一環として企画されたもので、全国各地で全9回の開催を予定しています。